交流回路 RL直列回路
*抵抗とコイルの合成抵抗インピーダンス Z は、ベクトルの和です。
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回路に流れる電流は I=V/Z=100/10=10[A]
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抵抗 8[Ω]に掛かる電圧は VR=IR=10×8=80[V]
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コイル 6[Ω]に掛かる電圧は VL=IR=10×6=60[V]
*合成抵抗インピーダンスZも、それに掛かる電圧Vもベクトルの和になります。
手前から(RL直列回路に)『流れる電流』と『掛かる電圧』と『インピーダンスZ』のベクトル図です。黄色い軸で繋がっている部分が『原点 0 』です。
(ベクトルを表す文字の上の・は省略しています)
*RL直列回路は、RとXLに流れる電流が同じですので電流基準でベクトル図を描きます。
第二種の試験には出題されませんが、RL並列回路の場合は流れる電流が異なり、掛かる電圧が同じになりますので、電圧基準でベクトル図を描くことになります。
*直列回路(電流基準)並列回路(電圧基準)とも、抵抗Rは常に正の実数軸上に取ることになります。
*6と8は頻繁に問題に出る数字です。約分すると 3と4 です。 3と4 の平方根は 5 ですから、2(3:4:5)=6:8:10 になります。3:4:5 の倍数になる数字を使用しての計算問題は多いです。 4(3:4:5)=12:16:20 もよく出てくる数字です。